外大の授業を覗き見!

『頭が赤い魚を食べた猫』このことばからあなたは何を想像しましたか?ことばのおもしろさに迫る授業の一部をご紹介。

 

お久しぶりです。

今年も残すところ一週間足らず!

外大の特に1,2年生はアクティブラーニング(大概アクティブでない)や期末の課題が溜まってくる頃合いでしょうか・・・いや私だけか。

 

秋学期の授業も大半が終わり、各授業では期末試験や課題について話したりまとめの時期に入っているいま、ふと思ったんです、

 

 

「言語学楽しいかも。」

 

 

私が履修している授業の中に、東南アジア地域の先生方が行う言語学についてのリレー講義があるんですけど、いやーやっぱ大学の授業面白いなって・・・

(だから今多分ここにいるんですけど、)

 

ことばにもともと興味がある人はもちろん、

 

「言語学?なにそれ?」って人にも、

 

「語学とか嫌いなんだよな~」って中学高校時代に思っていた人にも、

 

授業の都度「おもしろい」と感じたものを少しずつ紹介できたらなと思います。

 

 

 

『頭が赤い魚を食べた猫』

(@nkmr_aki 様のツイートより引用。)

 

 

このことばからあなたは何を想像しましたか?

 

 

赤いのは、魚ですか?それとも猫ですか?

 

赤いのは猫の頭ですか?魚の頭ですか?魚そのものですか?

 

そもそも、登場するのは本当に魚と猫のみですか・・・?

 

 

どんな状況を想像しましたか?

 

 

「頭が赤い魚を食べた猫」(@nkmr_aki)より引用

 

 

 

 

絵にするとわかりやすいですね

 

1頭が赤い猫がいて、それが魚を食べた

2頭が赤い魚がいて、それを猫が食べた

3猫の頭が、赤い魚を食べた(怖い)

4頭だけが猫で(首から下はご想像にお任せします)、それが赤い魚を食べた

5頭だけが赤い猫で(以下省略)、それが魚を食べた

 

という風に、1つの文から色々な状況が想像できてしまうわけです。

 

 

こんな例を使って説明された今回の授業内容は

言語学の中の「統語論」と呼ばれる分野のひとつです。

 

「言語学」といっても、意味論、形態論、音声学、語用論、語彙論、それから手話なんかも言語学の範囲の及ぶ分野と見なされています。

 

統語論とは簡単に言うと文の構造の仕組みを扱う学問で、実際このような複雑な文を、構成素や句構造などの観点から分析し、解釈します。

 

 

 

書き方によってこの例のように混乱を招いてしまうのは日本語に限ったことではありません。英語でも、ラオス語でも、多くの言語でこれは起こります。

 

「赤い魚」くらい単純だったら

あー「赤い」が「魚」を修飾しているんだなっていうのがわかりますよね。

 

 

でも「頭が赤い魚を食べた猫」なんて、修飾・被修飾の対応がいろいろなところで発見されてしまうし、名詞句の中の主要部が猫なのか、それとも頭が猫である人間を想像して言っているのか、もうわけわからないですよね・・・・コンテクストがなければなかなか怖いものが想像できてしまったりします。

 

 

みなさんも無意識に、いろいろな意味にとれてしまう話し方していませんか?

 

 

 

『ジョンがメアリーを愛しているとビルが信じているとボブが思っているとジェシカは主張する』

 

 

大変わかりにくいです、

 

 

書き言葉ではこんな言い方しないと思いますが、実際の日常会話ではこのような「句構造の見えない」話し方をする人は少なくないと思います。自分もきっと無意識でこんな話かたしてしまっています・・・。

 

 

誤解を避けるためにも、文はやはりわかりやすく簡潔なものが一番です!!

 

というわけで今回は言語学の中の「統語論」という分野が

どんなことを研究対象としているのかを紹介しました。

 

 

 

これからも機会があれば他の分野も紹介したいと思います。

 

最後まで読んでくれてありがとうございます!

 

(文・山崎 友里加)