さぁ、視野を広げる世界一周の旅に出よう(後編)

報道されてないだけで、ほとんどの人は日本人と同じように親切で日本人と同じように平和を望んでいます。その国の実情は実際に行ってみないと分かりません。

 

ヒンディー語科4年の本多祐典と言います。

僕は昨年度1年間休学して、約5ヶ月間の世界一周の旅に行ってきました。

 

帰国後よく聞かれた3大質問

「いくらかかったの?」

「どこが一番良かった?」

「海外って危険なイメージあるけどどうなの?」

に答えていく今企画、後編の今回は「どこが一番良かった?」と「海外って危険なイメージあるけどどうなの?」についてお答えします!

 

「いくらかかったの?」にお答えした前編はこちらから

 

 

一番良かった国はどこ?

 

はじめに、僕が訪れた国自体は17ヶ国で、中国、タイ、マレーシア、シンガポール、バングラデシュ、インド、アラブ首長国連邦(ドバイ)、トルコ、フィンランド、ドイツ、オーストリア、イタリア、スイス、フランス、スペイン、メキシコ、アメリカを旅してきました。

 

この質問は漠然とし過ぎてて、答えるのが難しいというのが率直な意見です。

というのは、単純にどこも良かったからです。良さは比べることはできず、それぞれで違う良さがありました。

 

例えば、あまり観光地化されてなくて、現地の人々の生活ぶりがありのままに見れたという意味ではバングラデシュが良かったし、物価がほぼ一緒で食事も食べ慣れたものが多く、日本とのギャップが最も少なくて過ごしやすかったという意味ではドイツが良かったし、一番現地の食事でも口に合って美味しかったという意味ではスペインが良かった、といった具合です。

 

もし「もう一回行ってみたいと思う国ナンバーワンはどこ?」と聞かれたら、僕の場合、メキシコと答えます。

 

テオティワカン遺跡を見に行く目的でメキシコ行きを決めましたが、メキシコ自体には強盗や麻薬等、最初はあまり良いイメージを持っておらず、正直心して降り立った感じでした。でも実際に行ってみると、そういう事件はどっかのごく一部の出来事に過ぎないんだなぁと気付かされました。

 

物価も安く、現地の人々も皆親切で、自分が巡った国々の中で、思い描いてたイメージとのギャップが最もプラスに働いた国でした。 あとはスペイン語ができればもっと楽しめたかなぁと思う(メキシコはほぼスペイン語しか通じず、コミュニケーションの面ではすこし苦労しました)くらいで、次はスペイン語を勉強してからもう一回訪れたいです。

 

そして今回は首都のメキシコシティーのみだったので、次回は長距離バスやLCCを使って、カンクン(ユカタン半島にあるカリブ海リゾート)、チチェンイッツァ(マヤ文明の遺跡)、オアハカ(先住民族の割合が高く、メキシコらしい雰囲気を味わえる都市)あたりを巡ってみたいです。

 

海外って危険なイメージあるけどどうなの?

 

「発展途上国=危険」「中東=危険」は本当か?

 

 日本では、「発展途上国は危険だ」「中東は今行かない方がいい」というのがなんとなく共通認識になっているように思います。確かにテレビや新聞ではこれらの地域に関しての良いニュースはあまり流れていません。残念な

がらどちらかというとマイナスなニュースの方が多いように思います。

 

しかし、実際は全く違いました。こういうマイナスな出来事は本当にごく一部のことで、報道されてないだけでほとんどの人は日本人と同じように親切で日本人と同じように平和を望んでいます。

 

メディアが1%未満の出来事をあたかも99%起こってるかのように報道していただけで、それに私たちは洗脳されていたんだなと思いました。メディアが「危険な部分のみを見せていた」だけだったんだなぁと痛感しました。その国の実情は実際に行ってみないと分かりません。

 

 例えば東京に関して、好きな人と嫌いな人が両方いるのはなぜでしょうか?それはメディアがプラスの情報もマイナスな情報も両方流してくれているため、我々は判断ができるからです。どちらの情報も知り得てるため、「確かに色んな人がいて、物騒な出来事も起こってるけど、でも何でも揃ってるし便利だから私は東京が好き」と言うこともできれば、「確かに便利なんだけど、人が多すぎるのは辛いから東京はあまり好きじゃない」と言うこともできるわけです。

 

 しかし、それが発展途上国や中東に至ってはどうでしょうか?ほとんどがISILの動向をはじめ、怖いニュースです。これは僕の推測になりますが、例えば中東でも、紛争で離れ離れになった家族が、存命のまま2年ぶりに再会したといったような心温まるプラスの出来事も起こっているはずなのです。

ただその部分は報道されないため、あたかも無かったことになってしまっています。

 

全ての情報を網羅しているわけではなくマイナスな一部分のみ見ているに過ぎません。これでは我々は善し悪しを判断することができません。ISILに関する情報自体は間違っているわけではないので、報道すること自体が問題なわけではないのですが、それと同じ比率で、プラスの情報も流す、そしてそれらの情報をもとに我々一人一人が判断する、こういうプロセスが最も重要なことだなぁと思いました。 僕たちの目に届くニュースだけを信じて変な偏見を持たないようにすることが大事です。

 

 その地が危険かどうかは、あくまで危険地域からの絶対距離で判断するものだと思います。陸路で接していているから近いとか、海を挟んでいたら大丈夫などというのは関係ありません。

 

トルコ最大の都市イスタンブールを例にとってみましょう。旅行好きな方々は、特に最近になってからは「行ってはみたいけど、治安がね…」と思うようになった都市だと思います。確かに陸路でシリアと接していますが、イスタンブールと、ISILが主都と称しているシリアのラッカという町は700~800kmほど離れています。日本に当てはめると東京と広島くらいの距離感になってきますが、例えば東京で凄惨な事件が起こったとして、翌日から広島県民の方々が周りを見渡しビクビクしながら外を歩くという事態にはならないですよね。単純に遠いからです。もし日本の距離感があまり分からない、日本に初めて訪れる外国人の方々に「来週広島に旅行しに行こうと思ってるんだけど、この前東京でなんかすごい事件起こったみたいで、今は日本行かない方がいいのかな?」と聞かれたら僕たちは何て答えたくなりますか?

 

少なくとも「そうですね」とは言わないと思います。それと一緒です。特にトルコの人々は親日の方が多いので、日本人はむしろ歓迎されます。メディアで伝えられていないだけで、現地の人々は僕たちと同じように親切で、僕たちと同じように平和を望んでいるのです。

 

行きたいと思っている場所が危険かどうか不安な際は、危険地域からの距離を実際に測ってみて下さい。そしてその距離を日本に当てはめて、「日本だとこのくらいの距離だとどうなんだろう?」と考えてみて下さい。

 

ちなみに僕たちが「陸路で接している=近い距離間」と判断してしまうのは、おそらく日本が島国で、陸路で外国と接するという概念がないからだと思います。陸路で接しているのを、あたかも県境のような距離感で捉えてしまっているからではないかと思います。

 

あと、少し関連することですが、発展途上国に限らず海外は気をつけないといけないという意識が強いように思います。

 

確かに日本ほど治安の良い国は珍しいのですが、だからといって僕は決して海外という場所そのものが危険というわけではないと思っています。日本と海外では習慣、価値観、考え方が全く違います。日本人は特に海外でのカルチャーショックはマイナスに作用することが多いように思います。

 

例えば、海外ではおつりがきちんと返ってこないのは何ら珍しいことではありません。レストランではおしぼりは出ず、水も有料の場合が多いです。安宿に泊まれば、水シャワーとも遭遇します。トイレも紙が無かったりします。マイナスに作用してしまうのは、日本が安全過ぎる、便利過ぎるため、無意識に安全基準や期待値が世界と比べてかなり高いからです。海外が危険だとか不便だというふうに感じてしまう所以です。ただそれは海外と「違う」というだけで海外のやり方が悪いとか間違ってるとかダメとかっていう意味ではありません。

 

海外は言葉が通じないだけでなく、習慣、価値観、考え方全てが通じません。したがって海外に行く際は、言葉が通じないから英語を勉強していくのと同じようにその国の習慣、価値観、考え方も勉強していく必要があります。 

 

また、海外ではよく値段交渉をしなければならない場面が出てきます。日本的な感覚で海外に行くと、どうしても押しに負けてしまいます。海外にいる間は日本的な感覚は全て捨てて向こうの習慣に倣う必要があります。言い過ぎるくらいが海外ではちょうどいいと思って下さい。

 

 旅してて思ったことですが、実は日本人は海外旅行は非常にしやすいです。日本人はほとんどの国にビザ無しで入国できるという意味でパスポートは世界最強ですし、"I'm from Japan."と言って嫌な顔する人はいませんでした。

 

ここまで、僕が旅をしていて感じたことをありのまま、思うままに綴りました。読んで下さりありがとうございました。

 

最後にこれからしてみたいこと。

 

ズバリ世界二周目です。

 

特に今回アフリカ、南米、オセアニアには行かなかったので、今度は南半球をメインに周ってみたいですね。あと、外大ではQuattro(ストリートダンスサークル)に所属しブレイクダンスをやっていたので、今度は世界を旅しながら、その国その国のストリートで披露し、SNSで発信するというのをしてみたいなぁと思っています。

 

 

 

(文・本多 祐典)