ユニーク外大生 第6回

自分の考えを伝え、全員のやりたいことを引き出し、世界にインパクトを与える。 「なんでも言い合える関係にならなければ、議論なんてできない」

 

ポルトガル語科2年 塩崎諒平さん

 

大学2年の春から日米学生会議(JASC:Japan-America Student Conference)に参加し、今年8月からは実行委員長として第69回会議を成功させるべく奔走している。

 

 

日米学生会議は1934年に発足した日本初の国際的な学生交流団体。

日本とアメリカの学生が約一ヶ月にわたって共同生活を送りながら議論や活動をおこない、世界の諸問題に対する理解を深めることを目的としている。メンバーは2度の試験を経たのち、「法」「カルチャー」「アイデンティティー」「サイエンス」など、異なるテーマを扱う数種類の分科会のうちのひとつに配属される。

 

 

「面接で”法律はイヤです”って言ったのに、気づけばそこに配属されてて」。

第一希望はアイデンティティーだった。法律は無味乾燥なイメージがあり、あまり気乗りしなかったという。それでも、さまざまバックグラウンドとさまざまな経験を持つ仲間と議論するうちに「法から見る社会」の楽しさを感じ始めた。なによりも、ディスカッションそのものの楽しさが印象的だった。

 

 

全員で何かひとつのことについて議論するって、本当にたのしいなと思って。やればやるほどみんな熱が入ってくるし」

 

 

もちろん、うまくいかないこともあった。忙しい学生生活を送るなかでメンバーの間にモチベーションの差が生まれ、摩擦が生じた。

「みんなちゃんとやろうよって、一度怒っちゃったんだよね。そうしたらそのあと、メンバー全員が率直に自分の意見を言ってくれるようになって」。

結果的にチーム全体のモチベーションも上がり、充実感と満足感に包まれて活動を終えることができた。

 

 

「チームを動かすって、たのしい」。

 

 

自分の考えを伝え、全員のやりたいことを引き出し、世界にインパクトを与える。

その魅力を知ったからこそ、実行委員長に名乗りを上げた。

 

 

「なんでも言い合える関係にならなければ、議論なんてできない」

 

 

本音の対話。

異なる立場の、異なる国籍の、異なる人生を背負うメンバーが集まっている。それぞれがそれぞれの考えを率直に言い合うためには、土台となる人間関係がどれほどしっかりしたものであるかが非常に重要だと学んだ。

 

 

25万でアメリカ4都市を巡れるなんて安い!

はじめはその程度の気持ちだった。本音をぶつけ合い、夜通し語り合い、いろいろな価値観に触れあい、世界で起きている問題を実際に肌で感じた。ニュースで見るだけだった問題が、気づけば「自分ごと」になっていた。日米学生会議の魅力を、塩崎さんはそう語る。

 

 

来年の8月には、アメリカからの学生と共に東京・京都・三重・愛媛の4都市を巡る。

「ガイドブックの中にあるようないわゆる"Japan"じゃない、ナマの"日本"を見せたい。」

 

実行委員長として、議論の場を創り上げていく。

大仕事を前に、ことばにも熱がこもった。

 

 

12月3日、青山学院で昨年度の活動報告会と来年度の説明会が開催される。「いろいろなひとに日米学生会議について知ってもらえたらと思う」。

 

日米学生会議公式ホームページ:http://kjass.net/jasc-japan/

 

 

(文・三橋 咲)