「留学生と」 番外編 カンボジア人と

カンボジア・・・?そういえばよく知らないあの国。一ヶ月の滞在でなにが起こったか。

留学生と 

 

番外編 『カンボジア人と』

 

 

 

大学でとある講義のイントロダクションを受けていた時。初回の授業なのでみんなが自己紹介を。そこでその人は言ったのだ。

 

「カンボジアに一ヶ月留学していました。」

 

ほお…さすが外国語の大学…カンボジア…カンボジアというと…

 

 

                                               (出典:http://find-travel.jp/article/3979)

 

アンコールワット

 

 

 

 

………それと…その…

 

その他に私が何もカンボジアを知らないことに気付いた。そもそも、地理とかが驚くほどにダメな私はいまだに関東圏の都道府県の配置が怪しいという明らかな勉強不足。

そこでこれはカンボジアを知るいいチャンスと思い、インタビューを申し込む。カンボジア語科のニヤンさんが見たカンボジアってどんな国。(ニヤンさんは日本人です。ここではいっつも本人希望の名前でやっているのです。)

 

とりあえず東京外国語大学の学生が聞かれすぎてうんざりしまくりの質問を投げかける。

 

「なんでその専攻語(カンボジア語)に入学したんですか?」

 

しかしニヤンさん、すごく良いお姉さんという感じの人でちゃんと答えてくれたのである。なんとニヤンさん、お父さんが外大出身というサラブレッド型外大生なのである。そこから外大にしかない言語を。ということでカンボジア語科を選んだのである。他にもカンボジア語科に惹かれた理由としては語科の仲の良さがある。決して規模の大きな語科でなくとも仲間の絆が強い語科はたくさんあるのだ。

 

 まずは気になるのがそもそもカンボジア人ってどんな人たちなのだろうかということである。ニヤンさんいわく、カンボジア人はとてもフレンドリーな人たちで一人でいることがあまり好きではない性格のようだ。

 

そんな性格と現代文明が混ざった結果、携帯依存症ぽい人がそこそこいるらしい。常に連絡をとっていたいのだ。なかなかに女子高生な一面を持つカンボジアの人々。それゆえ結構、wifiの環境が整っているのだとか。

 

ニヤンさんがくれた写真。詳細を聞き忘れたので子供から爽やかなリンチを受けてる画像にしか見えない。

 

 

ところでカンボジアでの留学というのはどういう生活であったのだろうか。ニヤンさんが住んでいたのは、なんとフリースクールの二階の住居スペース。なんでここに住んでいたのか。それはニヤンさんのカンボジアでの目的は語学の習得もあったのだがメインはそのフリースクールでのボランティア。

 

この二階というのがなかなかに強烈。まずベッドはダニだらけ。そして、このフリースクールに限らずカンボジアでは水回りがまだまだ整備の行き届いてないところが多くある。もう清潔さは諦めるとして、ここのシャワーが仕切りなどなく、丸見えなのだ。さすがにニヤンさん、明るいうちにシャワーをするのは諦めて暗くなってから闇の中シャワーを浴びるという、はたから見ると電気を止められた貧乏大学生

 

こんな生活が続いたニヤンさん、ついにデング熱にかかってしまう。もう一度言うがニヤンさんは日本人。当然、抗体があるはずもなくほぼ何も食えないまま10日間寝込む。留学の三分の一ほどの期間を奪っていくくらいに向こうの虫は強烈らしい。さすがに参って、ホテルに移ったそうな。

 

 さて海外旅行でここさえ押さえておけばほぼ八割満足という項目に食がある。当然好みはあるのだがニヤンさんいわくカンボジア飯はなかなか口に合うそう。ただし魚醤、いわゆるナンプラーが苦手な人はちょっときついかもということだ。カンボジア人はよく呑むそうでビールだとアンコールワットビールという直球な名前のビールがあったり。ここでニヤンさんのカンボジアに行く際の飯に関するワンポイントアドバイス。地元市場のフルーツジュースは絶対に飲んではいけないとのこと。腹を下すこと間違いなし。地元の人でさえ飲まないらしい。じゃあ誰が飲むんだ。

 

                    よく見ると映っている飯が謎。なんか脚的なのが見えるぞ。

 

 

ちょこちょこ写真を見てお分かりかと思うがカンボジアの子供たちは元気ハツラツ。それどころか大人も元気ハツラツ。ゲーム機器などほとんどないカンボジア。休み時間は大人も外遊び。鬼ごっこなどは日常茶飯事なのだ。ニヤンさんが経験しただけでもかなりの種類の外遊びがあるらしい。カンボジアの人々は物を使わずに遊ぶのが上手い。

 

 カンボジアには実はかなり新しくできたイオンモールがある。言うまでもなく綺麗な内装。トイレまでピカピカである。ニヤンさんが聞いた話によると、出来たころはトイレがあまりに綺麗すぎて、慣れてないのでトイレと分からずカンボジアの人が水遊びをエンジョイしたとかしてないとか。ここまで気に入ってもらえると便所側も満足であろう。

 

 ニヤンさんから聞いた、カンボジアへ行くときのアドバイスとしては

 ①虫よけは向こうで買うべし。カンボジアの虫は凶悪で日本の虫よけがあまり意味がなかったとのこと。

 ②半袖、半ズボンはNG。なにかと熱いイメージのあるカンボジア。しかしこれも虫対策のため。長いものがよさそう。

 ③日本人はスリに要注意。他の国でも言われていることだがやはり日本人はカモ。パスポートや携帯は特に注意。

 

 

 いろんなことがあるカンボジア。しかしニヤンさんはこの国を大好きになったという。ニヤンさんは何度も嬉しそうにカンボジアの人々がいかにフレンドリーで楽しい国であったかを教えてくれた。就活で泣く泣く帰ってきたニヤンさんであるが帰りたくなさ過ぎて親に頼もうと思ったくらいらしい。

                         守りたいこの笑顔

 

この楽しそうな国。みなさんも暇と虫対策があれば行ってみてはいかがだろうか。

 

 

 

 

ちなみにカンボジアで今ホットなプレイスは回転ずし。もちろん寿司などなかったカンボジア。よく分からないので、向こうの人々は上のネタだけ取るクールなスタイルで食っていたらしい。シャリまでが皿。

 

(文章・三木建五郎 題字、イラスト・栗)