独立記念日をひかえるメキシコへ短期留学

カラフルな街並みのグアナフアトへ。少し遠い存在のメキシコの魅力を紹介します。

 

   外大の長い夏休み、大学のショートビジットプログラムを利用してメキシコ、グアナファトへ1ヶ月短期留学をしてきました。今回は私がみたメキシコの一面を読んでくださっている方々にお伝えできたらと思います。またメキシコといっても地域によって様々な特色があるので、グアナファトを中心にお伝えしていきます。

 

 

  まず成田を出発し、ロサンゼルスを経由後レオン・グアナファト空港に到着。空港から車で40分ほど走り、9月のグアナファトへやってきました。標高約2000mにあるグアナファトは、朝晩は少し肌寒いですが日中は湿気がないため、からっとした暑さでとても過ごしやすいです。

  スペイン植民地時代のコロニアル建築が残るその街並みは世界遺産に登録されていて、街の観光名所である「ピピラの丘」からは街を一望することができます。

 

夜景へと表情を変える街

 

 

  街自体は比較的小さく、治安も良いため一人でも学校帰りなどに街を散歩しつつ、美味しいケーキやチョコレート、ジェラートのお店や雑貨屋に立ち寄ったりすることも楽しみのひとつでした。アクセサリーや刺繍、ガイコツの置物など色々なかわいいアイテムがありますが、中でもメキシコに行ったら探してみて欲しいのはセルビン焼きです。ケレタロという場所に工房をかまえるハビエル・セルビンさんの工芸品で、日本の陶芸技術にも影響を受けているそうです。飛行機の荷物の重量制限がなかったらもっと日本に持ち帰りたかった品です。

 

広場の噴水と、路地

チョコレートのお店にはテキーラやタマリンドというメキシコの特色ある味も!

ひとつひとつ色や模様が少しずつ異なっているセルビン焼き

 

 また街には美術館や劇場があり、学生証を提示すると入場料を割引してもらうことができ、無料で入場できるプログラムがあるので、滞在する機会があったらぜひチェックしてみてください!筆者は一度オーケストラの演奏を聴きに行きました。日本ではいざ演奏会へ行こうとすると席にはよるとはいえいいお値段かかってしまうと思いますが、日本円で¥240ほどで楽しむことができました。食べ物をはじめ物価が安いこともメキシコの魅力のひとつでもあります。

写真はテアトロ・フアレス、テアトロ・プリンシパルという劇場です。

 

 

 さて次にご紹介するのは協定校であるグアナファト大学です。

下の写真にあるように階段が印象的な綺麗な建物です。こんな大学に通ってみたい!という希望をいだきますが、短期留学の授業はこことは別の大学の語学学校にて行われます。クラスは会話・文法・歴史・文学に分かれており、基本的に授業は13:00-14:00に終了するので、課題はでるものの午後は自由に使える時間が多いです。そんなある日5kmグアナファトの街中を5kmマラソンするというイベントが大学によって開かれていたので筆者も参加してみました。大学生に限らず大人たち(中には赤ちゃんをおぶりながら走る女性も...!) と一緒に日暮れの街を走り抜ける体験はとても爽快でした。

グアナフアト大学と、マラソン大会のスタートの写真と少しぶれていますが地下道の写真です。

 

 さて最後にご紹介したいのはメキシコの独立記念日です。

9月の一大イベントと言えるこの日が近づくと、街はメキシコ国旗の赤、緑、白へと飾りつけられはじめます。道端には国旗やソンブレロ、ラッパなど赤緑白をしたアイテムを売るワゴンが増え始めます。そして広場に今まで見たことのないような大きさの国旗が設置され、ステージが組まれます。この広場、横にアロンディガ・デ・グラナディータスという穀物庫として使われていた建物があり、独立戦争の舞台となったことで有名です。イダルゴ神父が率いるメキシコ解放軍が、スペイン軍が自陣とし立てこもっていたこの建物を解放し、独立戦争が開戦した9月16日が現在の独立記念日となっています。9/15には前夜祭が行われ、23:00になるとこの広場に集まった人々が一斉に「¡ Viva México !」と三回叫び、泡スプレーの掛け合いが始まります。続いて花火が打ち上げられ、舞台ではアーティストたちのライブが開催されます。街は真夜中そして早朝まで人であふれます。メキシコの人々は親戚で集まって過ごす人が多いそうです。

国旗と記念日前夜祭、そしてスーパーに売られるメキシコカラーのお菓子たち

 

 

 プログラムの一環でインタビューをする機会があったのですが、お店の人や広場にいる人に質問すると私のたどたどしいスペイン語の質問でも耳を傾けて答えてくれたことをはじめ、人々の温かさを感じることもできた1ヶ月でした。

 メキシコというと、麻薬や治安が悪いというイメージを持つ方も多いかもしれませんが、(私もその1人でもあったわけですが...)この記事を読んで、少しでもメキシコを身近に感じでいただけたら幸いです。最後までお付き合いいただきありがとうございました!  

 

 

 (文:本多千祥)