貧乏旅行ライフハック「ボンビープラネット」 〜西ヨーロッパ編〜

物価の高い西ヨーロッパを、少ない予算で楽しむために

世界中から留学生が集まり、また日本中から海外に関心のある学生が集まるここ東京外国語大学では、「海外に出る」ということを考えずに4年間を過ごすのは至難の技だ。各サークルに一人はいる「留学中の先輩」、長期休暇のたびにSNSにあふれる「⚪︎⚪︎国行ってきました!」の報告の数々。

 

それでも、誰もが簡単に飛行機に飛び乗れるわけではない。

 

「今度、⚪︎⚪︎に行くんだ」

「いいな、羨ましい!私もいきたいけれど、お金がないからなあ…」

 

学生が海外に行く上でネックになりやすい”金銭面”について、今回は、一般的に人気が高いとされる「西ヨーロッパ諸国に」「旅行で」行く場合を想定して、費用を抑える方法を3つ紹介する。節約の方法はその人が何を重視するかによってさまざまに異なるが、ここでは、私自身がイタリア・フランス・スペインの3カ国を1ヶ月間、23.5万円(航空券・お土産代込み)で旅した経験と、旅先で出会った先輩バックパッカーたちが教えてくれた「節約術」を基に、「楽しむところは楽しみつつ、無理のない範囲で節約する」をコンセプトとして紹介する。限られた予算で旅を最大限に楽しむための、小さなヒントになればうれしい。

 

1. 航空券を安く取ろう

行き先がヨーロッパともなれば、航空券は予算のうちのかなりの割合を占めてしまうかもしれない。旅行会社が販売している航空券・ホテルがセットになったパッケージは場合によってはとてもお得だが、よほどの特別セールでない限りは、それぞれ個人で手配したほうがコスパが良かったりする。おすすめの航空券比較サイトはSkyscanner(スカイスキャナー)とExpedia(エクスペディア)。どちらも出発地と目的地、日程を入力するだけで簡単に調べられ、ワンクリックで運賃や飛行時間順に並べ替えることができる。また、航空会社が発表するセール情報にも注意しておきたい。うまくいけば3,4万円でヨーロッパ往復ができてしまうし、今回は扱わないが、アジア圏ならわずか数百円でいける場合もある。セールは不定期に開催されることが多いので、航空会社のメルマガに登録したり、サイトを頻繁にチェックしておく必要があるだろう。会社を限定せずに網羅的にセール情報を知りたい場合はTraicy(トライシー)というサイトがおすすめ。航空情報を幅広く、そしていち早く伝えている。

 

2. 持ち物に気をつけよう

もしあなたが安宿に泊まろうと思っているのなら、持ち物には十分気をつけてほしい。ヨーロッパの安宿によくあるのが、「シーツ代別」。置いてあるのはマットレスだけで、シーツを借りるのは別料金という意味だ。シーツくらいさすがにあるだろうと思って行くと、思わぬ出費を強いられることになる。また、一部を除いて多くの安宿が、タオルやドライヤーなどを有料貸し出し制にしている。ひとつひとつは約2〜10ユーロとそこまで高くはないものの、塵もつもればなんとやら。タオルは乾きやすい薄いものが一枚あれば十分だし、シーツも折りたためば小さくなる。部屋が寒いときには上からかぶって防寒グッズにもなるので、宿の備えをあてにせず、持っていくことをおすすめする。

 

3.自炊してみよう

西ヨーロッパである程度ちゃんとしたレストランで食事をしようと思ったら、最低でも20ユーロ(約2500円)は必要だ。一食くらいならなんてことないが、長期で滞在しようと思うとこの「食事代」は費用の大きな割合を占めることになる。そこでおすすめなのが、たまに「自炊」をしてみること。ゲストハウスやホステルといった安宿には共用キッチンがあることが多く、簡単な調理器具もそろっている。現地の人たちに紛れてスーパーマーケットで食材を買って、宿で一緒になったさまざまな国籍の旅仲間たちとわいわい料理をするのも楽しい。キッチンがない宿に泊まることを想定して、コイルヒーターとステンレスのマグカップを持ち歩くという手もある。電気があればどこででもお湯を沸かすことができるし、お湯をわかすことができればインスタントラーメンやゆで卵くらいなら作れる。コイルヒーターは日本ではなかなか入手が難しいが、タイなどでは(品質をよく見極める必要はあるものの)非常に安く買えるので、旅に慣れた人はひとつ持っておいてもいいかもしれない。「トラベラーズクッカー」はより扱いやすく、入手しやすい電気調理器具。電気さえあればお米も炊け、大きさがそれなりにあるのでパスタなども作ることができる。唯一の難点は約1キロと重いこと。荷物を軽くしたい人にはおすすめできない。

 

以上、「いかに節約するか」に絞ってアイディアを紹介したが、もちろん人によって旅のスタイルは異なる。節約ばかりを意識しすぎて、せっかくの旅が楽しめなくなってしまうのはもったいない。お金をかけるところはかけつつ、セーブできるところはセーブしつつ、あくまでも自分が楽しめる範囲で費用を抑えてみてほしい。人気も高いが物価も高い西ヨーロッパ。「あ、意外と安く行けるのかも」と思ってもらえたら嬉しい。

 

▲トラベラーズクッカーとインスタントヌードル、スーパーで買った卵とウインナー(イタリア・ミラノ)

(文・三橋 咲)